
最近よく聞く「シクロクロス」。シクロクロス?自転車を担ぐんでしょ?と思っていませんか?
シクロクロスバイクは競技にももちろん使いますが、それだけではありません。
ロードバイクメーカー各社が力を入れ始めているシクロクロスバイク。
今回はシクロクロスバイクとは何か、その選び方についてご紹介します。
そもそもシクロクロスって?
シクロクロスとは、障害物が設置されたオフロードの短いコースを、決められた時間内に何周できるかを競う競技のことです。コース内には、急坂やシケインという障害物を越えたり、階段があったりするので、時にはバイクをかついで走ったりすることもあります。
そのため、シクロクロスバイクは、一見ロードバイクと同じように見えますが、トップチューブは担ぎやすいようにホリゾンタル形状に、フレームとタイヤの間隔は、泥詰まり防止のため大きいのが特徴。ブレーキはカンチブレーキやディスクブレーキを装備しています。
シクロクロスバイクは、その特徴から「オフロードも走れるロードバイク」とも言えます。
さまざまな楽しみ方ができるシクロクロスバイク
競技をやらなくても、オフロードを走れるシクロクロスバイクは、ロードバイクよりも使いやすいモデルが多く、街乗りやオフロードを含むツーリングにも使える柔軟性のある自転車です。シクロクロスの特徴についてご説明します。
1. ブレーキが効く
最近のシクロクロスには、ディスクブレーキタイプが増えてきています。その制動力はリムブレーキとは効き目が異なり、雨の日でも安心です。
2. オフロードも走行可能
走る道路を選ばないシクロクロスバイクは、未舗装路を含むコースのツーリングにも使用でき、自転車での行動半径を広げてくれます。
3. タイヤを変えればロードバイクになる
シクロクロスはロードバイクの機材をそのまま使えます。そのため、700x23Cの細いタイヤに交換すれば、ロードバイクが持つ舗装道での軽快さを得ることもできます。
4. 2台目を買っても1台目が生きる
最初は町乗り用や通勤用に安価なロードバイクを手に入れても、だいたい2台目が欲しくなります。その時、1台目がシクロクロス車の場合、2台目はフルカーボンのロードバイクにしたとしても、1台目はスペアバイクとして使用できます。
シクロクロスバイクの選び方
フレーム
競技用のシクロクロスバイクはカーボンが主流ですが、価格が手頃なものはアルミが主体です。アルミは強度、耐久性、コストの面から見ても適している素材です。また、軽量クロモリフレームもあり、独特のスマートな外観は根強い人気があります。
ケーブルの取り回し
シクロクロスのディレイラーのケーブルの取り回しは一般的にトップチューブです。トップチューブに取り回すことで、泥など、異物によるケーブルの汚れを防ぎ、バイクを肩に担いで走るときに痛みがないようにしています。
チェーンセットの種類
ほとんどのシクロクロスバイクでは、フロントにダブルのチェーンセットを採用していますが、オフロードに対応するために46-36などの低めのギア設定を使用しています。最近はフロントディレイラーと2枚目のチェーンリングをなくし、軽量化と変速によるチェーントラブルを解消したモデルも出ています。
ブレーキ
ドロ詰まりを防止するために、タイヤとのクリアランスの大きなカンチブレーキやディスクブレーキがあります。雨天でのブレーキ性能のことを考えると、ディスクブレーキがお勧めです。
使用タイヤ
シクロクロス競技では700x35Cまでの太さのタイヤが使えますので、フレームもそれに対応して設計されています。700x23Cのロード用スリックタイヤから、700x35Cのブロックパターンのタイヤまで幅広い選択が可能です。その他、パニアラックやマッドガード用のマウントが装備されているバイクもあり、必要な機能を持つバイクを選べば、1年中使うことができます。
おすすめシクロクロスバイク10選
価格や性能、用途を考えて、エントリーユーザーから中級車向けのシクロクロスバイクのおすすめを紹介します。
CANNONDALE CAADX TIAGRA|キャノンデール キャドエックス ティアグラ
アルミフレームに定評のあるCANNONDALE。カーボンバイクのSUPERXと同じジオメトリーとポジションを持っていて、軽量で担ぎやすく、SPEED SAVEマイクロサスペンション採用で、未舗装路でも安定して走れます。ラックマウントに取り外し可能なシートステイブリッジ、目立たないように配されたフォークフェンダーマウントが装備されています。
- クランク:FSA Omega BB30, 46/36
- フロントディレーラー:シマノTiagra, 31.8 clamp
- リアディレーラー:シマノTiagra
- サイズ:46, 51, 54, 56, 58
- カラー:ACID GREEN
- 参考価格: 税別140,000円
BIANCHI ZURIGO DISC(2018NEW)|ビアンキ ズリーゴ ディスク (2018モデル)
フロントをシングル化し、機械式ディスクブレーキを搭載したモデル。肩に担ぎやすいよう、トップチューブの後ろが平らに加工されています。35cのタイヤを装着しているので、オフロードでも雨や雪の中でも安心して走れます。
- クランク:Sram S350-1 40T 170mm
- フロントディレーラー:掲載なし
- リアディレーラー:Sram Apex
- サイズ:49/52/55
- カラー:Matt CK16
- 参考価格: 税別168,000円
ARAYA CXG Muddy Fox CX Gravel|アラヤ シーエックスジー マディ フォックス シーエックス グラベル
クロモリフレームが美しいARAYA。グラベルロードですが、ディスクブレーキ仕様で、シクロクロスにも十分対応できるモデルです。シマノCLARISをディスクブレーキシステム以外、フルに採用し、チェーンホイールには、取り外し可能なギヤガードを標準装備。
- クランク:SHIMANO CS-HG31-8 11-32T 8speed
- フロントディレーラー:シマノCLARIS Ø28.6mm
- リアディレーラー:シマノCLARIS スマートケージ
- サイズ:500, 540mm(Sunlight Yellow)、460, 500, 540mm(Matte Black)
- カラー:Sunlight Yellow、Matte Black
- 参考価格: 税別100,000円
SPECIALIZED CRUX E5|スペシャライズド クラックス イーファイブ
デザイン性にも優れレースでもオフロードでも街乗りでも乗れる1台です!
- クランク:Praxis Alba 2D
- フロントディレーラー:シマノTiagra
- リアディレーラー:シマノTiagra, long cage, 10-speed
- サイズ:46, 49, 52, 54, 56
- カラー:TARMAC BLACK / HYPER / METALLIC WHITE、TARMAC BLACK/FLO RED/METALLIC WHITE
- 参考価格: 税別165,000円
GIANT TCX SLR 2(2018 NEW)|ジャイアント ティーシーエックス エスエルアールツー (2018モデル)
軽量・高剛性のアルミフレームに、2018年モデルでは新しくCONDUCTディスクブレーキを採用し、より的確なバイクコントロールが可能になりました。
- クランク:FSA OMEGA
- フロントディレーラー:シマノ105
- リアディレーラー:シマノ105
- サイズ:475, 500, 525
- カラー:マットブラック・ネオンレッド
- 参考価格: 税別170,000円
CALAMITA CX|カラミタ シーエックス
軽量クロモリフレームにカーボンフォークを採用したモデル。オリジナルバテッドチューブを用いて重量を10kg以下に抑えています。33mmのタイヤが標準装備で、レースにも対応できます。
キャリア装着のためのダボ穴が配置され、ロングライドにふさわしいジオメトリーで、ツーリングにも最適です。
- フロントディレーラー:シマノティアグラ
- リアディレーラー:シマノティアグラ
- サイズ:49, 52, 55
- カラー:パールホワイト、ブラック
- 参考価格: 税別152,000円
COLNAGO A1-r CX 105(2018 NEW)|コルナゴ エーワンアール シーエックス 105 (2018モデル)
アルミの「A1-r」シリーズのフレームをベースに、上位グレードのPRESTIGEと共通したジオメトリーを持つシクロクロスレース用のモデル。
チェーンステイのクリアランスが大きく、機械式ディスクブレーキを搭載しています。
- クランク:FSA NEW OMEGA CK-4002ST 46×36T
- フロントディレーラー:シマノFD-5800-F
- リアディレーラー:シマノRD-5800
- サイズ:460s/490s/520s/550s/580s
- カラー:ブラックオンホワイト、ブラックオンブルー
- 参考価格: 税別185,000円
LIV BRAVA SLR(2018 NEW)|リブ ブラーバ エスエルアール 2018モデル
⼥性専⽤設計のシクロクロスバイク。アルミの軽量・⾼剛性なフレームにスローピングデザインを採⽤し、⼩柄な⼥性でも足つきができるよう工夫されています。ケーブルは内装式で、振動吸収性を⾼めるD-FUSEカーボンピラーを採⽤。フロントはチェーンのトラブルを防ぐため、シングルになっています。2018年モデルからはヘッド剛性も⼤幅にアップしています。
- クランク:SRAM S350-1 40T
- フロントディレーラー:GIANT 1X チェーンガイド
- リアディレーラー:SRAM APEX 1
- サイズ:445, 475
- カラー:ブラック
- 参考価格: 税別210,000円
ANCHOR CX6D EQUIPE|アンカー シーエックスロクディー エキップ
軽量で耐久性に優れたアルミ素材を使い、フルカーボンフロントフォークによって、高い振動吸収性も備えています。メインコンポにはシマノ・105。700×33Cのタイヤを装着しています。パーツやカラーの選択の多さにも定評があります。
- クランク:SHIMANO FC-RS500 46-36T BLACK
- フロントディレーラー:シマノ105 FD-5800 BLACK
- リアディレーラー:シマノ105 RD-5800-SS
- サイズ:490, 510, 530
- カラー:ANCHOR COLOR ORDER SYSTEMに対応し、30色のフレームカラーから選択可能
- 参考価格: 税別220,000円
TREK Boone 5 Disc(2018 NEW)|トレック ブーン 5 ディスク
TREKが今までで最速、軽量と出したモデル。シクロクロスのレースジオメトリーを採用し、スマートなワイヤリングで肩に担ぎやすくしています。
- クランク:FSA Energy Cross, 46/36
- フロントディレーラー:シマノ105
- リアディレーラー:シマノ105
- サイズ:50cm, 52cm, 54cm, 56cm, 58cm, 61cm
- カラー:Trek Black/Trek White
- 参考価格: 税別450,000円
最後に
レースだけでなく、通勤・通学やツーリングにも対応できる万能なシクロクロスバイク。初めての1台やロードバイク以外のセカンドバイクとしていかがでしょうか?今回ご紹介したのは新しいモデルですが、フレームがシクロクロス用であれば、コンポーネトなど他のパーツは他からの流用ということもできます。あなたはどのような使い方をしますか?
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