
最近は街中で、細いタイヤの自転車をよく見かけるようになりました。この中でもフラットなハンドルに変速機がついた自転車はクロスバイクです。スマートに走り抜ける姿へ憧れを抱かれた方も多いかと思いますが、そもそもクロスバイクとは一体どういったものなのでしょうか。
このページでは予備知識がなくともクロスバイクの何が優れていてどんなことに特化しているのかを十分に感じられる情報を紹介しているので、これからの自転車生活を快適に始められることかと思います。通勤や通学に使用したいとお考えの方にはぴったりですよ。
クロスバイクとは?

(出典:SPECIALIZED)
クロスバイクはハイスピードで走ることができるロードバイクと、非舗装路の荒地でも走破できるマウンテンバイクの合いの子として誕生しました。
フレーム(車体)は軽量化されており、坂でもスイスイ漕ぎ続けることができます。ママチャリと比べると、ペダルを回しやすく疲れが溜まりにくいでしょう。ハンドルはこれまでスポーツバイクに乗った事がない方でも操作しやすいようフラットな形状をしており、街中の細々とした路地で役立ちます。
タイヤはママチャリのものよりも細めのものを採用。地面との接触面を少なくすることで転がり抵抗を減らした設計のため、少しペダルを踏み込むだけでパワーがダイレクトに伝わり、軽い力で進むことが可能です。
ママチャリのタイヤに慣れているとパンクに対して不安感がありますが、空気圧を定期的にチェックして非舗装路をできるだけ避けて走行すれば、そうそうパンクすることもありません。また、グレードの高いクロスバイクだと、ディスクブレーキと呼ばれる効きの良いものが取り付けられているため、少しの力でもブレーキが効きます。天候に左右されない構造ですので、通勤や通学であってもほぼ問題なく走ることができますね。
街乗りに最も適したスポーツバイクと言えるでしょう。
クロスバイクの魅力と楽しみ方
1.通勤や通学にぴったり!
クロスバイクはハンドルがフラットな構造になっているため初めて乗車される方でも操作がしやすく、街中での取り回しが良い自転車です。また、ママチャリよりもスピードが出るため10km程度の道のりなら難なく走行することが可能です。朝の通勤ラッシュでヘトヘトになるより、クロスバイクでストレスを発散しながら到着した方が1日を気持ちよく過ごせますよね。
2.エクササイズに最適!
フットサルやテニスを1時間全力で行った時の消費カロリーは約400kcal。これはクロスバイクで16km/h~19km/hゆったりと1時間走った消費カロリーとほぼ同等です。楽しく痩せることができるのでおすすめですよ。
3.ちょっとした街探訪にぴったり!
冒頭で述べたように、クロスバイクは車体が軽く疲れが溜まりにくいので、慣れさえすれば20kmくらいの距離は楽に走り切る事ができます。お金をかけずに気になる場所へ行けるので、グルメスポットを回ったりいくつかの名所ツアーをすることが可能です。
4.友達が増える!(もしかしたら恋人も)
サイクリングロードを走ると、多くのサイクリストとすれ違うでしょう。そんな時は勇気を出して話しかけてみてください。自転車から趣味の話まで、もしかすれば気の合う友人ができるかもしれません。しかもサイクリスト層は圧倒的に男性の方が多いので、女性の方にとってはチャンス。きっと良い出会いがありますよ。
クロスバイクの選び方
クロスバイクをいざ選ぶにしても、膨大な種類にびっくりしてしまいますよね。価格はフレームの素材と変速機やブレーキなどのコンポーネントでおおよそ決まってくるので、ここでは何に着目して選べば良いのか、一つずつ見ていきたいと思います。
1.フレームの素材
・アルミ
加工が容易で大量生産が可能なことからエントリーモデルでよく使われます。振動の吸収性能はあまり優れてはいませんが、安価であるため初心者の方には嬉しいですね。
・クロモリ
古くから自転車の素材へ使われているものです。まっすぐなパイプを組み合わせて車体を設計するので、クラシカルかつレトロ感を演出するには最適です。
・カーボン
航空機にも使用されるような、炭素強化プラスチックを加工したフレームです。非常に軽量で振動吸収性が高いですが、高価なためハイグレードモデルへ多く使用されます。
2.コンポーネント
コンポーネントとは自転車のブレーキや変速などを担当する駆動系パーツです。定期的にチェックすることで快適な走行を続けることができます。
4.価格
上記の要素を複合することで、クロスバイクの価格が決定します。だいたいの相場は7万円から20万円ほどです。
5.サイズ
値段やデザイン、メーカーのネームバリューでお気に入りの一台を見つけたあとはフレームのサイズに着目してみましょう。ママチャリではあまり重要視しませんが、クロスバイクはフレームのサイズが乗車時の快適性を大きく左右します。
上記の表は自転車メーカーのMERIDAが公表する身長に合わせたサイズ感ですが、股下の長さや腕の長さ、メーカーによってサイズ感が大きく異なる場合があります。最初はショップで店員さんと相談しながらサイズを決めていく事が大事でしょう。
おすすめのクロスバイクについての記事はこちらをご覧ください!
クロスバイク以外に揃えておくと良いもの
クロスバイクを購入する際には他の備品も購入しておきましょう。
1.ライト
ほぼ必需品といって良いでしょう。
2.グローブ
グローブは手に伝わる振動を吸収するとともに、汗で滑ってしまうことを防止する役割があります。
3.ベル
自転車で街を走る以上、ベルは装着しておきましょう。
4.鍵
クロスバイクの盗難を防止するために、外へ停める時は鍵を掛けておきましょう。
5.泥除け
クロスバイクには泥除けが標準装備されていないものがほとんどです。雨の日も自転車に乗りたいとお考えであれば、地面からの跳ね返りを防ぐ泥除けが必須ですね。
クロスバイクはどこで購入するべきか
今まで一度もクロスバイクに乗ったことがなく、色々なことを知りたい、またはメンテナンスに自信がないといった方は間違いなくお店に直接足を運んで購入した方がベストです。
ある程度知識と経験がついてくればネットショップで購入する方法もありますが、防犯登録を自分で行わなくてはならず、アフターサービスもついていないところがほとんどなので、やはり実店舗で購入された方が良いと思います。
以下の記事はロードバイクを購入する際の流れを記したものですが、クロスバイクを購入する際もフローは同じなので、参考にしてください。
実際に店舗でスポーツバイクを購入する流れはこちらをご覧ください!
クロスバイクと他のスポーツバイクとの違い
スポーツバイクと呼ばれている自転車はクロスバイクの他にもマウンテンバイクやロードバイク、シクロクロスなどがあります。

(出典:cannondale)
マウンテンバイクは頑丈なフレームと太いタイヤで、非舗装路でもガンガン進むことに特化した自転車ですが、重量があるためストップ&ゴーの多い街中での走行にはあまり向いていません。
反対にクロスバイクは舗装された道では何の問題もなく走ることが可能ですが、荒れ道となればそうともいきません。
ロードバイクはクロスバイクよりも速い速度を維持しながら走行することに特化したスポーツバイクで、平均速度は20km/h~30km/hほど。プロの選手であれば40km/h~50km/hもの速度を出すことも可能です。

(出典:TREK)
シクロクロスは一見ロードバイクのようにも見えますが、泥や段差を乗り越えられるよう強度アップを図ったスポーツバイクです。マウンテンバイク程ではありませんが、太めで耐パンク性能を強化させたタイヤと、ディスクブレーキを搭載していることから非舗装路走行目的の自転車だというのがわかります。
クロスバイクのメンテナンスについて
クロスバイクのメンテナンスは基本的に購入店舗か各自転車店で行うのが一般的ですが、以下の簡単なメンテナンスであれば自分で覚えることも可能です。
・タイヤ調整(パンク対応)
・チェーンのメンテナンス
クロスバイクを始める方にぜひとも読んでいただきたい記事をピックアップしました。
最後に
クロスバイクは街中で使用する自転車としてかなり完成度の高い乗り物です。ハンドル操作がしやすく、スピードが出るため街中やちょっとした郊外では役立ちます。普段は通勤として、休日は本格的なエクササイズとして使うのもあり。
クロスバイクがあればこれまでの以上に生活が潤うと思いますよ。
(TOP画像出典:SPECIALIZED)
クロスバイクはどんな自転車?魅力と選び方を紹介します is a post from: FRAME : フレイム