
サイクルメカニックの石橋です。今回はイタリアのロードバイクブランドであるウィリエールの2017年モデルをご紹介します。
ウィリエールの正式名称は「ウィリエール・トリエスティ―ナ」と言います。1906年ピエトロ・ダル・モリンによって自転車の製造を開始され、1945年秋にはウィリエール・トリエスティーナというブランド名になりました。
1948年にはウィリエールに乗った選手がジロ・デ・イタリアを制覇し有名ブランドの仲間入りをしています。しかし、国内情勢とオートバイの普及により、思うような経営ができず1952年に生産を終えました。
しばらくした1969年、リノ・ガスタルデッロとその息子がウィリエールの商標を取得したことで同ブランドで自転車の製造ができるようになりました。
その後はヨーロッパのロードレースのプロチームにフレームを供給するなど、最先端な技術を用いたこう専横な自転車を作り続けています。
ウィリエールは、別の人間の手によって再興された珍しい自転車メーカーです。一度途切れはしましたが、数あるイタリアンブランドよりも前に創業しているため、イタリアの中でも最も古い自転車ブランドのひとつに数えられます。
ロードバイクだけではなく、MTBやシクロクロスも手掛けるブランドです。
ウィリエール110周年を飾る記念モデル
2016年がウィリエール創業110周年ということで、あたらなモデルがラインナップに加わりました。
Cento 10 AIR(チェントディエチ・エアー)
フレームセット参考価格:税抜440,000円
フレームセット+アラバルダハンドル参考価格:税抜500,000円
シマノ・デュラエース+シマノ・WH-R9100-C40-CLホイールセット完成車
参考価格:税抜910,000円
シマノ・デュラエース+シマノ・WH-RS11ホイールセット完成車
参考価格:税抜710,000円
シマノ・アルテグラ+シマノ・WH-RS11ホイールセット完成車
参考価格:税抜585,000円
チェントディエチ・エアーは、ウィリエールのフラッグシップモデルであり、空気抵抗を抑え、推進力に変えるエアロロードバイクです。チェントとはイタリア語で100、ディエチが10を意味し110周年モデルとなります。カラーはホワイト、マットブラック、レッドの3色展開。
アラバルダハンドルは、ステムと一体構造になっており、フレーム同様空気抵抗の軽減に貢献します。さらにシフトケーブルは全てフレーム内蔵式です。
ウィリエール史上最軽量フレーム
チェントディエチ・エアーと同じく、ウィリエール創業110周年を記念したモデルが、Zero.6(ゼロ・セーイ)です。
Zero.6(ゼロ・セーイ)
フレームセット参考価格:税抜650,000円
シマノ・デュラエース+シマノ・WH-R9100-C40-CLホイールセット完成車
参考価格:税抜1,100,000円
シマノ・デュラエース+シマノ・WH-RS11ホイールセット完成車
参考価格:税抜900,000円
カラーはブロンズのラインが入った110周年記念カラーとマットブラックの2色。
ゼロ・セーイの特徴は何と言ってもその軽さです。ウィリエール史上最軽量に仕上がった同モデルの重量はフレームが680g、フォークは350gであり、特にヒルクライムで強さを発揮します。
衝撃吸収性を高め快適に
昨今、他社でも主力モデルのひとつとして、路面からの衝撃吸収性を高め、長時間の走行を快適に保つことに特化したエンデュランスロードバイクと呼ばれるジャンルがあります。
ウィリエールもエンデュランスロードバイクに力を入れています。
GranTurismo R SL(グランツーリズモ R SL)
フレームセット参考価格:税抜280,000円
シマノ・デュラエースミックス+シマノ・WH-RS11ホイールセット完成車
参考価格:税抜480,000円
シマノ・アルテグラ+シマノ・WH-RS11ホイールセット完成車
参考価格:税抜380,000円
シマノ・105+シマノ・WH-RS010ホイールセット完成車
参考価格:税抜340,000円
シマノ・105仕様の完成車もラインナップしており、全3色展開です。
エントリーモデルに最適なアルミロードバイク
上位モデルの走行性能を少しでも体験したい。でも予算が。そんな人にはアルミロードバイクがおすすめです。
Montegrappa Team(モンテグラッパ・チーム)
フレームセット参考価格:税抜100,000円
シマノ・アルテグラ+シマノ・WH-RS11ホイールセット完成車
参考価格:税抜200,000円
シマノ・105+シマノ・WH-RS010ホイールセット完成車
参考価格:税抜165,000円
シマノ・ティアグラ+シマノ・WH-RS501ホイールセット完成車
参考価格:税抜145,000円
モンテグラッパとはウィリエールの創業の地にあるアルプス山脈に属する山から由来したモデルです。アルミフレームですがフレームセットでも販売され、シマノのアルテグラ、105、ティアグラの各コンポーネントの完成車もラインナップ。
予算に合わせて選ぶことができ、エントリーには最適なモデルです。
最後に
いかがでしたか?ウィリエールは他のイタリアンブランドの陰に隠れがちなイメージがありましたが、歴史も長く、最先端のロードバイクとエントリーモデルもバランスよく展開しています。イタリアンロードバイクの購入を検討している方は一度チェックしてほしいブランドです。
創業110周年 イタリアンブランド、ウィリエールの2017年モデルを紹介 is a post from: FRAME : フレイム