
こんにちは、FRAME編集部です。
輪行するときに経験するであろう、リアホイールの着脱。
慣れればスムーズにできるとは思いますが、スムーズできない人も結構いるのではないでしょうか?
みなさんはいかがですか?
(以降はサイクルガジェットの許可を得て編集・転載した内容です。)
このあいだ、ある女性サイクリストと会話してて、ものすごく驚いた。その女性は何年もロードバイクに乗っている経験者なのだが、なんと「リアのホイール脱着が死ぬほど苦手」だと言うのだ。
輪行のために一度外すと、目的地で組み立てるのに30分はザラにかかるらしい。下手をすると、その殆どの時間をリアホイールの装着に費やすほどで、夏場など汗だくになりながら、「はまらん…はまらん…どうしてっ…」って何十分も悪戦苦闘するそうな。
よって、「自宅でメンテするときはリアホイールは絶対に外さない」し、「電車や飛行機輪行の際はものすごく時間に余裕を見て出発する」とのこと。なお、車での輪行はワンボックスカーを所有しているおかげで、ホイールはそのままで積めるので問題ないとのこと。
どうしても脱着をしなければならない状況下では、youtube等で「リアホイールの脱着方法」と検索して、それとにらめっこしながらどうにかするんですって。
その女性いわく、「だって、女性はメカに弱いっていうじゃないですか(^_^;)」
それにしても、経験豊かな女性サイクリストでも、メカに対する抵抗はなかなか消えないものなのかもしれない。
文字で説明されるよりも、日本語で解説してくれている動画のほうがいいのは当たり前。日本の動画を探し回った結果、わかりやすい動画が見つかった。
バイクプラスさんの動画のようだ。ステップ・バイ・ステップで丁寧に説明してくれている。初心者の方にもわかりやすいはず。
クイックリリースとキャリパーブレーキの開放までは誰でもできるんだけど、問題は「リアディレイラーを後ろに引っ張りつつフレームを持ち上げ、チェーンをスプロケットから外す(脱着)」ことと、「チェーンをスプロケットにあてがい、リアホイールをエンドにキレイにはめる(装着)」なのだと思う。
コツさえつかめば、力を入れずともスコンと合体してくれる。たとえば、自分も最初は苦労していたんだけど、「外すときはリアディレイラーを右手で掴んで、クイッと軽くねじるように持ち上げると、ホイールがエンドからするりと外れるよ」とアドバイスを受けてから、とたんに脱着、装着が苦にならなくなった。
というか、リアディレイラーを一切触らずに外すのは、かなり難儀する。 (ここからは自分の勝手な想像なのだが、)メカに弱い女性は「得体の知れない精密機械のリアディレイラーを触ってはいけない!」って思い込みがあって、そのせいで脱輪させるのに苦労しているのではないか。
もうひとつ、ワールドサイクル24さんの動画を紹介しよう。
こっちはかなり豪快というか、男前。キャリパーブレーキ開放とクイックリリースを開くまでは当然同じなんだけど、右手で後輪を地面に押さえつけ、左手でサドルを持って、フレームを一気に持ち上げる。リアディレイラーを触ることもない。
まあ、リアホイールもフレームも頑丈なのでこれくらい豪快に打着しても何の問題もない。
補足しておくと、フレームはまっすぐに持ち上げて、ブレーキシューに当たらないようにすること。そして、ブレーキの開放を忘れないようにすること。急いでいるときなど、オラァってホイールを外そうとして、ブレーキシューに引っかかってしまって慌てる…ことが稀にあるので(笑)。
ただ、上の2つの動画では 「だって、お店のプロがやっているんですもの。動きがスムーズすぎて参考にならないわ…」 ・・・と、ナットクできない女性もいるかもしれない。自分もそう思う。上手すぎて、初心者が引っかかるポイントにあまり触れていない気がするから。
そういう意味では、こちらの動画のほうが参考になる。初心者の方が苦労しながらはめている姿に、「そうそう、あたしもここで苦労するのよ」と共感する方は少なくないはず。
実際、この方はキャリパーブレーキを開放しないまま作業しており、苦労して外し&はめた直後に、「開放し忘れてた…」と気づいていた。自分も何度もやったことなので、すごく既視感があった。
あと、こちらの動画で気になったのは、「(クイックリリースの)ナットを緩めている」こと。フロントホイールでは必要な行程なのだが、リアホイールではナットをいちいち緩めなくても脱着が可能。
リアホイール脱着、装着方法をまとめると、、、
ステップ1: 準備
1.ギアを一番重くする(小さいギアに合わせる)
2.キャリパーブレーキを開放する
3.クイックリリースを開放する
ステップ2: 脱着
4.フレームを持ち上げつつ、リアディレイラーを後ろにひねる
5.後輪の軸が、リアエンドから外れる
6.後輪をフレームからさらに引き離し、チェーンから抜いて脱着完了
ちなみに、オクサマにこのステップを言い聞かせて、「自力でリアホイールを脱着して、装着できると思う?」と訊いてみたら、「緩めてバコッと外すだけでしょ、カンタンじゃん。そんなの朝飯前だと思うわ」と大見得を切っていたので、今度実演させてみる予定です。
・転載元記事
女性サイクリストはリアホイールを外すのが怖い人が少なくないという仮説
(サイクルガジェット)
リアホイールを外すのが怖いという女性が少なくないという仮説 is a post from: FRAME : フレイム