
レースやツーリングで普段行けない場所に自転車を運ぶ時にみなさんはどれだけ輸送に気を使っていますか?現地で気持ちよく自転車に乗るために輸送方法別に大切なポイントを押さえておきましょう。
1.電車で移動する
行きは自走で帰りは電車またその逆も考えられますね。うまく利用すれば楽しみの範囲も広がる輪行ですが、一番気を使わなければならないことが多いのも電車移動です。他の乗客に迷惑にならない気遣いをお願いします。
自転車をそのままの状態で電車に乗せることはできません。前後の車輪を外してコンパクトにまとめ輪行袋で“完全に”カバーすることを求められます。
(出典:オーストリッチ)
袋に入れる際はバンドなどでホイールをガタつかない様に固定し、フロントとリアのエンドには保護の為にエンド金具を付けることをお忘れなく。サイクルメーターやライトなどの小物類の破損が心配なら外しておきましょう。
置き場所も車両の端を心がけ混雑時の利用は控えるのがエチケットです。また汗で濡れたり汚れたサイクルジャージのまま乗車するのはもってのほか!もし電車を利用するなら着替えの服を用意し駅のコインロッカーに入れておきましょう。
2.車で移動する
着替えもできて食事やスペアパーツ、工具も一緒に移動できるので一番便利な移動手段かもしれませんね。自転車を載せる方法には車内に置くかキャリアを使うかの2通りの方法があります。
車載の場合、座席スペースが犠牲になる場合があります。固定しないで積むだけだと運転中に自転車が暴れてパーツを傷つけてしまうことがあります。クッションになるもので車体やホイールを押さえておきましょう。
キャリアの場合、途中でキャリアの固定と自転車の固定のチェックはこまめにしましょう。またルーフキャリアは車高が上がっていることをお忘れなく!林道で「木の枝で自転車に傷をつけてしまった!」なんてことがないように注意しましょう!
(出典:THULE)
リアキャリアはバックする時を慎重に!ルーフキャリアにもいえる事ですが、走行中のガタつきでボルトが緩んだりスペアタイヤなど小物が落ちてしまうことがあるので、予想される物はあらかじめ外しておきましょう。
3.飛行機で移動する
国内ならまだしも海外ではケースの上に物を積み上げられたり横に寝かせる等どんな扱いをされるかわかりません。しっかり車体とホイールを保護する専用のケースを利用し中でガタつかないように緩衝材を入れておくことをおすすめします。
大きさや重さで追加料金が発生する場合があるのでご注意を!
貨物室は気圧が低くなるのでタイヤの破裂予防の為に空気を抜いて預けてください。パンク修理用のCO2ボンベが預けられない航空会社もありますので予め確認しておきましょう。
またジェルなどの補給食が機内持ち込み規定にひっかかる場合がありますので、手荷物では持ち込まず自転車ケースに入れておきましょう。
4.バスで移動する
夜行バスやツアーバスなどで現地に向かうのに比較的安価なのがバス移動。輪行袋で預けることになると思いますので気をつけなければならないことがあります。
バスの荷物室は固定されないことが多いので荷物スペースに余裕があると自転車が中で暴れます。場合によってはフレームやホイールが破損するかもしれません。クッションになるものを入れておきましょう。
バス会社によって自転車を預ける場合に1台のバスに対して預けられる台数を決めていたり、予約が必要な場合や預けられない場合もありますので、事前に確認が必要です。
5.タクシーで移動する
途中でパンクしてスペアタイヤがない!メカトラブルで走れない!ハンガーノックで走れない!そんな時にお世話になるのがタクシーです。荷物スペースが小さい場合は自転車がトランクからはみ出してしまいます。
緊急事態にやむを得ずで利用することになると思います。ルートによっては万が一の時の為にお金とクレジットカードを持って走りましょう。
6.船で移動する
離島に走りに行く場合フェリーを利用することがあります。自転車は指示された置き場所に置いておく場合がありますが、船によって甲板の一部の場合もあり天候によっては潮をかぶる場合があります。
(出典:東京湾フェリー)
自転車ケースなどでガードされていれば潮の影響も少ないですが輪行袋やはだかのままだと自転車に海水がかかります。その場ではどうしようもないので現地についたら早めに真水で洗って塩分を落とすようにしましょう。
7.宅配便で送る
日本全国で宅配便各社が自転車対応しているので手ぶらで現地に行けるメリットがあります。またオークションなどで自転車を売買する場合もこの方法がとられます。各社規定があるので自分に合ったものを選びましょう。
(出典:西濃運輸)
輪行袋でも預けられますがケースに入れることが望ましいです。宅配便会社それぞれで規定が違い破損や傷に対して一切責任を負わない場合があります。また保険があったとしても高級車はカバーしきれないのでご注意を!
8.バイポタ(レース会場往復)
バイポタとはTT・ロード自転車往復配送サービスです。提携サイクルショップが窓口になり箱詰めされることなく輸送され大会の会場でショップに預けたそのままの状態で受け取れるサービスです。分解や組み立てセッティングをする必要がなく現地での時間が有効に使えます。
(出典:BiPotA )
まとめ
自転車の移動には破損というリスクがつきものですが、以上のことを踏まえれば、日常と違った場所で愛車と走れる幅が広がります。きっちりケアすれば世界中がサイクルフィールドです。さあ愛車を連れて旅(レース)にでましょう♪
自転車を楽しむために知っておくべき色々な輸送方法 is a post from: FRAME : フレイム