
気象条件が悪くてなかなかバイクに乗れない。貴重な時間を無駄なくトレーニングがしたい等、天候や時間の制約があってバイクに乗りたくても満足に乗れない時ってありますよね。そんな時に大活躍するのがローラー台です。
交通事情を気にする必要がなく使い方によっては実走よりペダリングやケイダンスに集中した質の高いトレーニングが可能です。そんなローラー台にはどんなタイプがあって何を基準に選ぶべきなのかをご紹介したいと思います。
ローラー台の分類
ローラー台を大きく分けると2つ「固定式」と「三本ローラー式」になります。前者はバイクを固定して使うもの、後者はバイクがローラー台に置いてあるだけの違いです。
(出典:MINOURA)
固定式はバイクが安定しているので初心者でも使えますが三本ローラー式は慣れが必要で、どちらかといえば中、上級者向きといえるでしょう。
(出典:MINOURA)
固定式はさらに3つのスタイルに分けられます。
タイヤドライブ
一番ポピュラーな固定式ローラー台です。リアタイヤを止めているクイックレバーの部分でローラー台を固定します。タイヤの接地面がローラーになっていて機種によっては負荷を変えることができます。(参考価格:税込58,320円)
メリット: バイクが安定しているので初心者でも安心して使える。本やテレビ、スマホなど「ながら練習」が可能。上級者も安心してオールアウトの練習ができる。
デメリット: 音や振動がする。タイヤが摩耗する。
(出典:CycleOps)
リムドライブ
タイヤドライブと同じ固定方法ですが、負荷をかける場所がホイール横のリム部分になります。タイヤが凸凹なMTBでもリムさえあれば使用することができます。(参考価格:税込34,000円)
メリット: 初心者でも安心して使える。本やテレビ、スマホなど「ながら練習」が可能なのはタイヤドライブと同じ。タイヤの摩耗がない。
デメリット: リム滑りするので実走感はタイヤドライブより弱い。タイヤドライブより音が大きめ。リムが消耗する。
(出典:MINOURA)
ダイレクトドライブ
リアタイヤを使わないローラー台です。リアのクイックレバーの部分で車体を固定するのは同じですが、それ以外の接点はチェーンのみでタイヤ滑りやリム滑りがなくペダリングの感覚がよりダイレクトに伝わります。(参考価格:税込105,840円)
メリット: 音が比較的静か。ホイールやタイヤが消耗しない。
デメリット: リアタイヤを都度外すのでセッティングが面倒。他のタイプと比べて値段が高め。
(出典:CycleOps)
三本ローラー
バイクが安定していない故に固定式と比べてより実走感に近い感覚で乗ることができます。たとえローラー台でも気を許せば転倒しますので注意が必要です。バランス感覚がかなり要求されますが慣れればいちばん乗った気になる練習マシンです。(参考価格:税込42,000円)
メリット: 実走に近い感覚で乗れる。ダンシングも可能。タイヤの摩耗が少ない。
デメリット: 慣れが必要。バランスを崩すと転倒する。音と振動がする。
(出典:MINOURA)
【注目!】オンラインサイクリングゲームZwift
ローラー台の練習中は孤独との戦いでもあります。いくら雑誌やテレビを見たりスマホをいじったとしても精神的に辛くなってくるのは万国共通。そんな時に世界中のコソ連仲間達とバーチャルな空間でつながり自宅にいながら一緒に練習できるソーシャルサイクリングゲームがZwiftです。
簡単に言うとローラー台でペダルを漕いでいるデータをPCの画面に反映させてリアルタイムで世界中のサイクリストと一緒にトレーニング(レース)ができるゲームです。
必要な機材などは下記のブログ記事に分かりやすくまとまっていて参考にさせてもらいました。
サイクルモード2015でZwiftを体験してきたレポートはこちら。【動画あり】
あなたの部屋がレース会場に。Zwiftを体験してきたぞ – サイクルモード速報
使用する時に考えておくべきこと
汗対策: バイクに落ちる汗を防ぐタオル、床が汗で水たまりになってもだいじょうぶなようにマット、発汗をやわらげる扇風機を用意する。
音、振動対策: ローラー台の下にはゴムマットまたはゴム製のクッションを敷く。夜の使用はご近所迷惑にならない配慮を!
サイクルコンピューター: 固定式を使う場合はリアでスピードなどデータがとれて、できればケイデンス(クランクの回転数)のとれるものを選びましょう。
タイヤの摩耗: 固定式の場合、丈夫なリアホイールに練習用のタイヤをつけるのがベター。余裕があればローラー台用のホイールを用意しましょう。
クイック: 固定式はリアのクイックレバーの強度が重要です!鉄製の頑丈な物を選びましょう。
まとめ
ローラー台のメリットは外部の要因に左右されることなくペダリングや心拍数を管理しながらバイクに乗れるということです。実走と合わせて練習すればスキルアップも期待できます。ご自身の環境をふまえたうえで最適なものを選んで365日クルクル回しちゃいましょう!
(TOP画像出典:CycleOps)
固定ローラーと三本ローラーはなにが違うの?ローラー台比較 is a post from: FRAME : フレイム